どうもローズです。【HEARTSTOPPER ハートストッパー】
Netflixドラマ「HEARTSTOPPER ハートストッパー」シーズン1全8話まで見たネタバレ感想です。
イギリスのBL青春コミック、全国のファン待望の実写版がNetflixでリリース。LGTBQ+がテーマの甘酸っぱいプラトニック・ラブコメです。
LGTBQ+に関わる繊細なトピックを取り扱いつつも、明るく軽快に進むストーリー展開で誰もが楽しめる新世代ドラマです。
目次
「HEARTSTOPPER ハートストッパー」概要
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世界23ヶ国以上で翻訳出版された、アリス・オズマンによるイギリスのベストセラー青春BLコミックの実写版。
原作のコミックは2016年にウェブで発表されてすぐに多くのファンに支持され2019年にはペーパーバック版にて出版、そして2022年に最初のシーズンがNetflixで公開されました。
1話は平均30分ほどで、1シーズンは全8話で構成されているのでサクッと見やすい作品となっています。
「HEARTSTOPPER ハートストッパー」あらすじ
ゲイであることをカミングアウトしながらイギリスの高校に通う少年が、偶然隣の席になった少年と友情を育み次第に恋に落ちてしまう青春ドラマです。
甘酸っぱく切ない青春ラブストーリーと同時に、ゲイやトランスジェンダーなどLGBTQ+をテーマに取り入れ現代の若者たちのセクシュアリティの悩みや世間の理解といった問題についても触れることができます。
「HEARTSTOPPER ハートストッパー」登場人物・キャスト
チャーリー・スプリング(ジョー・ロック)
イギリスの男子校に通うチャーリーは、ゲイであることが周りに知れたためにいじめにあった暗い過去を持ち、目立たないように日々を過ごしていた。
ある日クラス替えで隣の席になった1つ年上のニックに一目惚れをしてしまう。意気投合して友情を育みながらも密かな片思いを続けることとなる。
チャーリー演じるジョー・ロックは英国マン島の俳優。自身もゲイであることを公表しています。クルクルカールなヘアスタイルとゲジゲジ眉毛が特徴的なジョー・ロックはさえないけれど隠された魅力のあるチャーリーに最適役!
この作品では多くの新人役者を適用していて、ジョー・ロックは約1万人の中からチャーリー役に抜擢され、本作HEARTSTOPPERがデビュー作となりました。
素直で気は優しいけど気弱で自分に自信のないチャーリーの不器用な雰囲気をうまく演じるジョー・ロック。フレッシュな演技に注目です。
ニック・ネルソン(キット・コナー)
ラグビー部で活躍するニックは、学校の中でも目立つグループの人気者。チャーリーと仲良くなってからは自分の周りのチャーリーへの言動や行動にも立ち向かうなど、正義感のあふれる青年。
キット・コナーはイギリスの俳優。8歳の頃に「ゲット・サンタ!聖なる夜の脱獄大作戦」で映画デビューを果たし、映画やテレビなどの子役として活躍しました。
爽やかで誠実な面からいろいろな葛藤に悩む面など、ニックの人柄が上手くあらわされる適役!
タオ・シュウ(ウィリアム・ガオ)
チャーリーの親友の1人。いつもみんなのことを気にかけ、お節介を焼くことも。
タオ演じるウィリアム・ガオは本作HEARTSTOPPERでドラマデビュー。他に舞台やモデルとして活動しています。
エル・アージェント(ヤスミン・フィニー)
チャーリー、タオの親友。同じ学校に通っていたがトランスジェンダーが理由でいじめにあい、女子高に転校した。
同じく本作がドラマデビューのヤスミンは、黒人トランスジェンダーのインフルエンサーとしてSNSなどで活躍していました。
ベン・ホープ(セバスチャン・クロフト)
チャーリーの「元カレ」。自身のセクシュアリティに確信が持てず、チャーリーと親密な関係があることなどが周りにばれるのを恐れていつも隠れた場所にチャーリーを呼び出していた。
セバスチャンはイギリスの俳優で、ゲーム・オブ・スローンズでヤング・ネッド・スタークとしてテレビデビューを果たしました。
タラ・ジョーンズ(コリーナ・ブラウン)
エルが転校した女子高でできた初めての友達。優しく気立ての良い性格で、一人でいたエルをランチに誘い仲良くなる。周りからの反応などを気にする繊細な面を持つ。優しい笑顔がチャーミング。
ダーシー・オルソン(キジー・エッジェル)
タラの彼女で、天真爛漫な性格。
ダーシー役のキジーは、ソーシャルメディアでノンバイナリーを表す「They」をプロナウン(代名詞)としている。
ハリー・グリーン(コーマック・ハイド・コリン)
ニックと同じ友達グループでラグビー部所属。金持ちの家の息子でチャーリーやタオたちのことをいつもからかっている。
アイザック・ヘンダーソン(トビー・ドナヴァン)
チャーリー、タオ、エルの仲良しグループの一人。静かでいつも本を読んでいてあまり主張のないキャラクターだけど、チャーリーたちには欠かせないメンバー。
本作中で触れられてはいないものの、原作者アリス・オズマンはアイザックのキャラクターは他者に性的に惹かれることのない指向をもつ「アセクシャル」だとツイッターで公表している。
アジャイ先生(フィサヨ・アキネード)
チャーリーが通う学校のゲイの美術教師。セクシュアリティによるいじめを受けていたチャーリーをサポートしている。
役を演じるフィサヨ・アキネードも私生活でゲイだと公表している。
「HEARTSTOPPER ハートストッパー」ネタバレ感想
プラトニックな青春ドラマファンは必見
イギリスのBLコミックからの実写化ってどうなんだろう?と興味津々で見始めました。
それでも高校生同士の話だし、キラキラした青春ドラマっぽいラブコメかなと最初は思っていたのですが、原作の良さとさすがのNetflix、キャスティングもばっちりでサクサクと進むストーリー展開にすっかり釘付けで最後は号泣。
甘酸っぱい青春ドラマを観たい人に超おすすめです。最後もハッピーエンドなので安心して見れます。
ゲイで内気なチャーリーが、ある日隣の席になった1歳年上のニックに一目ぼれしてしまうところから話は始まります。
でもニックはラグビー部の花形、校内でも人気者で目立つグループにいます。
ニックがストレートだと知りながらも恋に落ちてしまい、たとえ気持ちを伝えることができなくても話すだけでいい、見てるだけでいい、と毎日嬉しそうに学校へ向かう片思い中のチャーリーが可愛い!
ニックもすごく良いやつで、周りの友達がチャーリーをからかったりするのを止めたり、足が速いチャーリーをラグビー部に誘ったりと差別などをせずに対等に人と付き合う超イケメン。校内では目立つグループにいて女の子からも人気の存在。
これは、恋愛感情と友情の間で叶わぬ恋にどんどん悩んでしまうチャーリーの話なんだな…と思っていたら、なんとニックも自身の心境の変化に気づき始めるのです。
最初は自身の変化に戸惑い気持ちをおさえていたのに、途中からはすっかりチャーリーにメロメロになってしまうニック。幸せすぎる。
一方でチャーリーもまさかの両想いに浮かれつつも、自分のせいでニックを悩ませてしまったり周りとの関係を変えてしまうのではないかと悩み始めます。
また二人の関係は超プラトニック。
目が合ったり指が触れるだけでドキドキしたり、思わずぎゅっと抱きしめてしまったりと少女漫画のような描写がまぶしく甘酸っぱい!
徐々にチャーリーを友達とは別の角度から見始めるニックの変化や、それに伴う自身の混乱や葛藤を見ていると、胸が締め付けられる思いになります。
学生時代さえ終われば絶対ずっと楽になるよ…!と思わず大人目線から応援してしまいました。
また、キスはめっちゃしていますがそれ以上の性的描写がないので、プラトニックな恋愛物語が好きな人や若い年代にも安心しておすすめできる作品です。
特にLGBTQ+テーマや最近の若者向けドラマとしては珍しいほどにピュアなストーリー展開だったので、キュンキュンするようなドラマを求めてる人は必見。
ニックとチャーリーが一喜一憂しながらも距離を縮めていくストーリー展開に心潤わされますよ。
現代のリアルな問題がテーマ
本作HEARTSTOPPERは基本的には軽快で明るくコメディ要素交えてストーリーは展開していきますが、10代の青年たちの目線で起こる対人関係の悩みやセクシャリティの疑問や葛藤などシリアスな問題も織り込まれているので、LGBTQ+のテーマに触れたことがある人や同じ悩みを抱えている人には共感できる部分が多くあるのではないかと感じました。
チャーリーとニック以外にも、チャーリーの親友でオタク友達のタオやトランスジェンダーのエル、同性愛カップルを公表したタラとダーシーもそれぞれ個性が強いキャラクター揃いで、それぞれの問題を抱えています。
今でこそLGBTQ+のテーマがもっとオープンに語られる世の中となりましたが、それでもまだ全体的に理解され受け入れられているとはいえないのが現状。
ましてや10代の敏感な年ごろで学校内での世界が主な彼らにとっては、友達との関係や周囲からの評判で悩む年代。
そんな中で自分が性的マイノリティだということを周りに知られることで、自分の心が軽くなることの引き換えに受け止めなければならない周りの反応。
これは悩むよね…。SNSでダーシーとの関係を公表したタラも、周りからの祝福のコメントと批判的なコメントに一喜一憂します。
そんな周りからの様々な反応にも立ち向かい公然で手をつないだりキスをするタラとダーシーを見て、勇気づけられる一方で今までの友人関係や周りからの評価が変わってしまうことへの恐怖がぬぐいきれないことで悩むニックと、恋人同士だと認めてもらいたいという気持ちをどこかに持ちつつもニックの気持ちに寄り添い心の準備ができるまで待つ姿勢を保つチャーリー。切ない…。
すべてが上手くいくことばかりではないというリアルな現状も取り入れている本作品は、幅広い年齢層におすすめできるドラマだと思います。
フレッシュなキャスト陣
新人役者を多く適用していることも特徴的な本作品HEARTSTOPPER。
主人公のチャーリー演じるジョー・ロックをはじめ、親友のタオ役のウィリアム・ガオ、エル役のヤスミン・フィニー、そして天真爛漫なダーシー演じるキジー・エッジェルなど、本作がドラマデビューという役者がたくさん出演しています。
そんなフレッシュな役者陣とは思えないほど、10代の繊細な心理がうまく表現されていて今後の活躍に期待できる役者ばかりです。
また、作品のテーマでもあるLGBTQ+に関わりのある役者を適用していることも特徴的。
チャーリー役のジョー・ロックは私生活でもゲイだと公表しており、エル役のヤスミン・フィニーは黒人トランスジェンダーのインフルエンサーとしてもSNS上で活動しています。
また、ダーシー演じるキジー・エッジェルはSNS上での性(プロナウン)を「They」としていて自分のジェンダーに男性か女性かという区切りをつけないノンバイナリーという表現をしています。
ニック役のキット・コナーも好青年役がぴったりのベビーフェイスなイケメン。
チャーリーを見ると顔が思わずデレっとほころんじゃったりするような、ちょっとした表情がとても上手くそして可愛い。
「HEARTSTOPPER ハートストッパー」まとめ(シーズン2はどうなる?)
いかがでしょうか。Netflixの新世代ラブコメストリーミングシリーズとだけあって、1シーズンで終わりかなと思っていたらシーズン1の最後に「HEARTSTOPPERはもちろん続くよ」とのメッセージが。Netflixによると、今後2つのシーズンが制作される予定との公表があったので乞うご期待!
シーズン1は全体的にまとまりがありハッピーエンドな終わり方だったので、これからさらにどんな展開が待っているのか楽しみ。個人的にはタオとエルなど周りのキャラクターがどうなっていくのかも気になるところ。
LGBTQ+がテーマではあるものの、全面的なテーマとして押し出されているようには感じず純粋にピュアな恋愛ドラマとして楽しむことができます。
1話30分程度で1シーズンが8話の構成なので、サクサクと見続けてあっという間に禅話見終えてしまいました。気分があがるドラマが見たい時、ピュアな恋愛ドラマが見たい時にはまた見返したいドラマです。