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Netflix【アンビリーバブル たった1つの真実】実話に基づいたレイプ事件:ネタバレ感想

投稿日:2019年9月16日 更新日:

アンビリーバブル たった1つの真実

どうもローズです。

Netflixオリジナル作品『アンビリーバブル たった1つの真実』を見た感想についてです。

8話完結のドラマで実話に基づいた作品ということもあり、続きが気になって一気観しました。

性的暴行を受けた女性たちの苦悩や容疑者を捕まえるために苦労する刑事たち。真実を突き止めるのは簡単なことではありませんでした。

【アンビリーバブル たった1つの真実】あらすじ

覆面の男にナイフで脅され暴行されたという訴えが、虚偽の申告として処理される。だが数年後、2人の刑事の執念が真実を暴く。(Netflix)

1人の少女が性的暴行を受け刑事に訴えるも、信じてもらえず作り話として取り扱われることになる話で、実話に基づいたドラマ。

 

【アンビリーバブル たった1つの真実】キャスト・登場人物

マリー・アドラー(ケイトリン・ディーヴァー)

アンビリーバブル たった1つの真実

主人公の暴行を受けた少女。

刑事に訴えるも作り話として扱われることになり、数年苦しむことになる。

両親がおらず自立支援施設で生活中。

マリー演じるケイトリン・ディーヴァーはアメリカ出身の若手女優。童顔の印象が強く高校生に見えてもおかしくないぐらい。これからの活躍に期待が持てます!

 

カレン・デュバル(メリット・ウェヴァー)

アンビリーバブル たった1つの真実

レイプ事件を担当する刑事の1人。

冷静で、頭が切れて、被害者に優しい有能な刑事。他の人が見落としがちな部分まで徹底的に調べ上げる頑張り屋。

カレン役で出演したメリット・ウェヴァーの演技に魅了されました。クールで落ち着きがあり、貫禄が出てて良かったです。

 

グレース・ラスムッセン(トニ・コレット)

アンビリーバブル たった1つの真実

レイプ事件を担当するもう1人の刑事。

カレンとレイプ事件を合同捜査することになる。気が強く近づきにくい雰囲気がありますが、根は優しく被害者の気持ちをわかろうとする良い刑事さん。

グレース演じるトニ・コレットはオーストラリア出身の女優さん。映画『シックス・センス』でアカデミー助演女優賞にノミネートされた経験があります。

 

【アンビリーバブル たった1つの真実】全話 内容(ネタバレ)

1話 レイプされた少女

主人公の少女の名前はマリー。マリーがレイプされたところから物語はスタートします。マリーは児童家庭課から就業支援サービスを受けており、養母によって育てられていました。現在は1人暮らし。

レイプされマリーはひつこく事情聴取されることに。精神的に参っていたのにも関わらず警察、刑事、病院の職員などに繰り返し事件のことを話すように言われ、見てて可愛そうでした。

こういった性暴力の被害者が尋問などで、さらに心理的ダメージを受けることをセカンドレイプと言います。世の中でセカンドレイプに苦しめられている被害者は少なくありません。

アンビリーバブル たった1つの真実

事件のことを詳しく調べようとすることも大事ですが、マリーのプライバシーも考えてほしい。”レイプされた”ということを。あまりにも相手のことを尊重しないで質問しすぎ。

刑事はマリーの養母の1人ジュディスに話しを聞くことに。マリーは虐待などをうけ生家だけじゃなく養子になった後も苦しめられていたようです。

そのせいで気難しい性格になったとジュディスは言っていました。さらにレイプされた後も平然としていたこともあって、マリーの言っていることは嘘なんじゃないかと疑いを抱いていたのです。

そんな話を聞いた刑事もマリーの過去を調べ疑い始めるように。さらに物的証拠や部屋に侵入した形跡も見つからずますます怪しむことに。

さらにマリーの知り合いとの証言も食い違っていた事が判明。パニックになっていて間違えたんでしょう。でもそれだけで?マリーの話はろくに聞こうとしなかったのに。

そしてマリーに何度も個室で事件の尋問を繰り返し、追い詰めていきました。本心かどうかは分かりませんが事件を早く解決したいからという理由で手荒になっているようにも見えました。

尋問されマリーは涙してると言うのに更に続ける刑事たち。早く帰りたいという思いが強くなっていったマリーは刑事に言われる通り”何もなかった”と発言してしまいます。

それによってレイプ事件はマリーの作り話だということに。こんな刑事もいるんですね〜。レイプされた被害者にひつこく尋問し、彼女の言うことは何1つ信じようとしない。それどころか大人数人で圧を掛け何も言えないようにする。あまりにも無能すぎて言葉失いました。

誰からも信頼されなくなったマリーは最後に自殺しようとしていました。養母たちは平気そうだと言っていましたがレイプされたことをそう簡単に言えるわけがない。マリーが相当追い込まれていたことには間違いありません。

 

2話 もう1人の被害者

マリーに続いてレイプされることになったもう1人の少女が登場します。名前はアンバー・スティーブンソンで22歳。きたくもない服を着せられ休んだり再開したりで4時間も暴行され続けました。

犯人はマリーの時と同様マスクを着用。白人で、物的証拠が一切見つからないと言った点も同じでした。犯人はおそらく同一人物でしょう。

そして今回有能な女性刑事が現れます。名前はカレン・デュバル。他の刑事が調べなさそうな部分も徹底的に調べ上げ、冷静で、頭が切れて、被害者に優しい有能な刑事です。

事件の調査を続けるとあることが分かりました。痕跡を一切残さない犯人に疑問を持っていたカレン。おそらく犯人はアンバーを監視しており、捕まらないように完璧な計画をねっていた模様。

マリーの家からも一切なんの証拠、痕跡が見つからなかったのもそのためでしょう。犯人は4ヶ国を話すことができ身長は190cmと高め。軍人である可能性が高いと予想してました。かなり賢い人物でしょうね。

一方マリーは頼る人を探し、コリーンの自宅にいきますが夫から事件の嘘の件で引き換えされることに。さらに施設の人間からも信頼されておらず一人ぼっち。

そんなマリーを救ってくれるのはカレン刑事でしょうね。嘘話として取り扱われたマリーのレイプ事件ですけど、今回の事件と関連しているためカレンが嗅ぎつけるのは時間の問題。2人のコンタクトが楽しみです。

 

3話 共同捜査

カレンはレイプ事件を取り扱っている他の刑事とコンタクトをとることに。刑事の名前はグレース・ラスムッセン。サバサバした性格でカレンも最初は手を焼いていました。

アンビリーバブル たった1つの真実

グレースが担当していた被害者は黒人の女性。女性は3時間暴行され続け、男性の特徴は背が高くがっしり体型。マリーとアンバーの時と共通点がいくつもあって似ていますね。

これだけ現場になんの証拠も残さないことに疑問を感じていたカレン。犯人は凄く知的な人物か、もしくは警官の可能性もあり得るとカレンは可能性を膨らませていきました。

一方マリーは、マスコミに自身の名前が漏れるといった事態に。これにより多くの人間からバッシングを受けました。

そんな中1人だけマリーを信じていたのが友達のコナー。以前は恋人関係にあった2人。マリーの精神的支えになってくれそうです。

そんな時間も束の間、マリーのもとに警察から嘘偽申告で訴えるといった内容の書類が届きます。もしそれで犯罪になればマリーは今の施設にはいられません。なにもやってないのに…

初めはイマイチだったカレンとグレースですが、何度か会うことで2人の距離は縮まっていき共同捜査を開始することに。さらに被害者が出たことによってグレースも黙ってはいられなかったようです。

4話 エスカレートする犯行

別の地域で72歳の寮母が18ヶ月前、性的暴行を受けていたことが判明。名前はドリス・レアド。不法侵入、覆面、リュック、束縛、撮影、脅迫、と記録されており、今までの被害者の時と手口や持ち物が全く同じ。

犯人が同一人物だという可能性は更に高まりました。さらに厄介なことに犯人の犯行頻度や手口も徐々にエスカレートしておりこのままだと事件解決前に再び犯行を侵される可能性がありました。

手口もエスカレートしているため最悪な場合は殺人も考えなければなりません。カレンとグレースは徹底して調査を続けるも一向に手柄なし。

嘘偽申告で訴えられることになったマリーは弁護士に相談。すると弁護士は、普段こんな事で警察が訴えるのは珍しいと驚いていました。

確かに冷静に考えて1度の嘘で逮捕だなんておかしいですよね。しかもまだ若い。警察関係者がマリーを陥れようとしているのかも。

調査を続けるもなかなか容疑者が見つけ出せないでいたカレンとグレース。そんな中、4割から、3割以上の警官が妻に暴行した経験ありといったデータを発見。

痕跡も残さないし、一般人よりもDVするしといった事から考えて犯人はやはり警官である可能性が高いのかもしれません。

さらに、同一人物が起こしたと思われる事件が1年前にも起きていたことが発覚。黒の覆面、侵入形跡もDNAもなし、手袋、靴紐、今までのレイプ事件とすべて共通。

被害者は2階から飛び降り未遂で済むも、脚を骨折し骨盤にヒビがはいる大怪我を負うことに。名前はリリー。しかし当時の警官は徹底的に調査すること無く事件は未解決。

警官を怪しんでいたグレースは犯人が警官だとしたら別の問題を起こしているはずと推測。夫婦喧嘩や暴力とか。前科はつかないけど人事記録に残るような問題。

そこで警官である夫に司法長官室の資料を見せるようにお願いするも、断られます。機密情報ですからね。

 

5話 捜査難航

侵入形跡なし、ドアも窓も施錠状態、DNAも目撃証言もなし、でも被害者は存在。犯人の完璧な犯行に捜査は難航状態。

そんな中、マリーんの寮母の1人であるコリーンはニュースでレイプ事件を知ります。その事件の内容がマリーの証言していたものとそっくりだということを知り、マリーの言っていたことは本当なんじゃないかと感じるように。

もう1人の寮母ジュディスの方は一向に信じる気配なし。自分たちが暴行された時はあんな冷静じゃなかったという理由で。感情は人それぞれなのにも関わらず。

暴行された後は必ずパニック状態になる。でもマリーはパニックにならなかったから暴行されていない。こういったジュディスの偏った考えがマリーの人生を狂わせることになりました。

世間から”レイプ事件を作り話した容疑者”として知られることになったマリー。職場の人物たちにもその情報は知れ渡り、その事で上司と揉め合いになり自分からやめることに。もうマリーの居場所はどこにもありませんでした。

カレンとグレースたちチームは小さな進展はあるものの、犯人を追い詰める決定的な証拠がなく苦戦中。

 

6話 白のマツダ

マリーは執行猶予を取り付けてもらうことに。1ヶ月に1度保護観察官に報告、ドラッグ、お酒禁止、定期的にセラピーへ通いお話、市に裁判費用として500ドルの支払い、といった内容。

ただマリーはレイプされた側であって、罪を犯したわけじゃない。今の所、完全な悪者となっていますが”被害者”。そう考えるとマリーにとってはどんな結果であろうと喜ばしいものではありません。

マリーが望む1番の結果は自身が暴行されたということ。その真実が世に出回らない限りマリーは幸せになれません。むしろ、苦しみながら生き続けることになります。

そして裁判は開かれマリーは、侵入者にレイプされたと嘘偽申告したことを認めることに。その2日後再び嘘偽申告したことも認め、レイプされたことは全て自分の作り話だったと証言。

アンビリーバブル たった1つの真実

何度も言いますがマリーは何もやっていません。悪いのは1番に犯罪者。次に彼女の話を信じようとしない警察、知人、友人、大人たち。裁判は可愛そうで見てられないほどでした。

カレンはずっと追っていた”白いマツダ”の車の手がかりを入手。事件の際に現場近くを何度も通っていた車です。そして部下の活躍もあり免許書を突き止める事に成功。

名前はクリス・マッカーシー。顔写真の特徴は証言と一致、防犯カメラに映ったマツダに乗っている写真もLPRで入手、靴跡も手袋跡も3ヵ所で一致。DNA摂取にも成功。

令状の準備は整った。いざクリスの家に侵入するも1人の男が登場。クリスの兄でした。犯人はクリスかと思われましたが兄が出てきたことによって容疑者は2人に。

 

7話 犯人逮捕

有罪を逃れる代わりにセラピーを受けることになったマリー。そこで他の人とは違うタイプのカウンセラーと出会います。

今までの人たちはマリーの作り話を信じていましたが今回登場したセラピストのダラは、”真実が含まれてなければそんな作り話はしない”と作り話を疑っていました。

少なくとも苦痛があったのだと思う、とあの夜に起きた出来事を知りたがっており決してマリーを傷つけるような人ではありませんでした。

無理に話を聞き出そうとしないし、あの夜の真実を話してくれたことに対して感謝していたし、いいカウンセラーだと思います。

一方、カレンとグレースたちは見事犯人を捕まえることに成功。いや〜ここまでほんと苦労しましたからね。最後まで諦めない姿勢が逮捕という結果を生みました。素晴らしい。

肝心の犯人なんですが、兄の方でした。脚についていた黒のアザが決定的な証拠となりNDAも採取。彼の部屋から犯行時に使われたリュックや靴、さらに被害者の下着までもが見つかりました。

最後に犯人がレイプの様子を撮影した動画をチェックすることに。全てをチェックし終え知らない人はいないという結果に。かと思われましたがあと1枚だけデータが。動画を見てみるとそこにはマリーの姿が。

いよいよ次回マリーの運命が決まります。

 

8話 マリーの運命

マリーがレイプされていたことを知ったグレースはマリーの事件を担当したパーカー刑事に連絡。マリーが暴行を受けた証拠写真を送り真実だったことを伝えます。

頭を抱えるパーカー刑事。作り話と思い込み取り下げたことを後悔していました。そしてマリーの元にいき、間違っていたことを伝えます。

そして500ドルの小切手をわたし去っていきました。500ドルは裁判費用でマリーが支払った罰金の払い戻し。それだけ???もっとできることあるでしょパーカー刑事さん。しかも謝罪もしなかったし。

マリーが失ったものはあまりにも大きすぎると言うのに。時間、友達、職場、施設、信頼、お金、言い出したらきりがない。

マリーは弁護士を紹介してもらい、市から和解金15万ドルを受け取りました。ほんとはもっと大きな金額を受け取ることが出来ましたが、器の大きなマリーは15万で納得。

裁判の方は有罪となりレイプ犯は懲役327年と半年となり、2度と外の世界には出られないことが決定。もう2度とレイプ犯が刑務所から出ないことが決まり安心する被害者たち。そして今までの努力が実り喜ぶ刑事たち。素晴らしい瞬間でした。

アンビリーバブル たった1つの真実

マリーが被害を受けてたのが2008年。その3年後の2011年に刑事たちがレイプ犯を逮捕。なのでカレンとグレースが捜査している時は3年経っているんですよね。

最後にマリーはカレンに連絡。レイプ犯を捕まえてくれたことに対してのお礼の電話でした。お礼の電話にグレースも喜んでおり良いラストとなりましたね。

 

【アンビリーバブル たった1つの真実】感想まとめ

レイプされ刑事に事実を話すも、作り話にさせられた被害者マリーのお話。これが悲しいことに実話なんですよね。

でも今回の件ががこうやってドラマになり、世の中の人たちに知られるようになったんですから本当に良かったです。

まだまだ似たようなケースありそうですもんね。刑事が一方的に決めつけ被害者が傷つくようなパターンが。相手のことを考えないで質問する馬鹿が多すぎ。レイプされた側の気持ちを考えろよと何度思ったか。

しかも刑事の4割は妻にDVをしていたとのこと。これには驚きました。刑事だからといって、善人だとは限りませんね。前から思ってましたが今回の件でより強く思いました。

レイプ犯逮捕のために全力で捜査に挑んだカレンとグレース素晴らしかった。どちらも女刑事で男性陣以上の活躍を見せてくれました。レイプ事件で被害者が女性ということもあり共感できる部分や許せない部分もあったんでしょう。

犯人は刑事がどうせ捕まえられないということをわかっていましたね。警察が舐められるようになるのは自業自得。カレンとグレースのように徹底的に調べ上げるべき。

それによって、被害者たちや、作り話として片付けられるはずだったマリーも救われました。最後にマリーがカレンに電話するシーンとても印象的でした。今まで苦しんできた分、今後の人生は思う存分楽しんでほしい。

 

今回の件と似たようなお話があるのでこちらもよかったらどうぞ。

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