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Netflix【ボクらを見る目】1989年春ニューヨークでおきた衝撃の実話:ネタバレ感想

投稿日:2019年6月3日 更新日:

僕らを見る目

どうもローズです。

Netflixオリジナルドラマ【ボクらを見る目】のネタバレ感想です。

この作品は1989年4月19日の夜、ニューヨークで実際に起きた「セントラルパーク・ジョガー事件」を再現したもの。

話数は4話と少なめなんですけど、各エピソードの時間は1時間以上で内容が濃いです。

見終わった感想は、事件の残酷さや無実の少年5人が受けた不当な扱い、どれも許せないものばかりで驚くことにこれが実話という事実。

ラストは絶望的な状況に立たされた少年たちの諦めない心に感動しました。久々にすごすぎるドラマだったので見終わった後の喪失感が凄いです、、、

【ボクらを見る目】あらすじ

セントラルパークで起こった暴行事件の容疑者として、ハーレムの少年5人が不当逮捕される。それは、長年にわたる悪夢の始まりだった。実際の事件に基づくシリーズ。(Netflix)

深掘りすると、1989年4月19日の夜、セントラルパークでマラソンをしていた1人の女性がレイプされ瀕死の状態で見つかる。そこで真っ先に疑われたのがニューヨークのハーレムで暮らしている5人の少年たち。刑務所に連れて行かれ、やってもいないことで犯人として決めつけられることに。

犯人として決めつけられた5人は全て黒人。刑事たちが彼らにとった理不尽すぎる態度は人種差別によるもの。そして彼らは長く苦しむことになるんですけど、見るに堪えないものばかり。

 

【ボクらを見る目】キャスト・登場人物

主役の5人と脇役を紹介するんですけど、意外にも実力派揃いのキャストたちが勢揃いしていて驚きました。

 

”ヤング”アントロン・マックレイ(カリール・ハリス)

ボクらを見る目

通称”トロニー”。14歳。野球が好きで将来の夢はプロ野球選手。

 

”ヤング”レイモンド・サンタナ(マークィス・ロドリゲス)

ボクらを見る目

通称”レイ”。中学1年生。

 

”ヤング”ユセフ・サラーム(イーサン・エリセ)

ボクらを見る目

15歳でコリーとは友人関係にある。

 

”ヤング”ケヴィン・リチャードソン(アサンティ・ブラック)

ボクらを見る目

14歳で中学2年生。将来の夢はトランペット演奏。

 

”ヤング”コリー・ワイズ(ジャレル・ジェローム)

ボクらを見る目

16歳で将来の夢は警察官。ユセフのためにと一緒に刑事から連行される。

 

パトリシア・マイリ

事件の被害者。

 

アンジー・リチャードソン(カイル・バーンベリー)

ケヴィンの姉。

 

ボビー・マクレイ(マイケル・ケネス・ウィリアムズ)

アントロンの父。5年前は服役してたが今は真面目に働いている。

 

レイモンド(ジョン・レグイザモ)

レイモンドの父親。

 

リンダ・フェアステイン(フェリシティ・ハフマン)

金髪の検事。5人の人生を狂わせるキッカケを作った人。

ニューヨーク出身のフェリシティ・ハフマンは”デスパレートな妻たち”など数々の有名作品に出演。

 

ハーディガン

暴力的な刑事で5人を苦しめる。やってもいないことをやったと思い込ませ事件を早く解決したがる。

 

エリザベス・レデラー(ヴェラ・ファーミガ)

検視官で被害者を弁護する。

ヴェラ・ファーミガは”ベイツ・モーテル”や現在公開中の”ゴジラ キング・オブ・モンスターズ”にも出演している実力派。

 

ミッキー・ジョセフ(ジョシュア・ジャクソン)

弁護士として少年たちの力になる。

 

ランシー・ライアン(ファムケ・ヤンセン)

黒髪の検事。

ファムケ・ヤンセンは”X-メン”や”96時間”に出演していて好きな女優さんの1人です。

 

ロバーツ(ローガン・マーシャル=グリーン)

警官。コリーを優しく扱う。

【ボクらを見る目】評価

ずばり10点満点中9点です。

2019年に見た海外ドラマの中で今の所1番面白かったと断言できます。

アメリカの有名サイトIMDBでは9.1とかなり高い評価を記録。世界で最も有名で、評価の厳しいと言われているIMDBに9.1もとらせるなんて凄いことです。(2019年6月現在)

さらにアメリカ国内における1日あたりの視聴回数で、史上最高記録を達成。やはり実話が基になっているという点が大きいようです。

もうこれだけ注目を浴びる作品なんですからまだ見ていない人には是非見てほしい作品です。ただし見ていられないような残酷なシーンも流れるので覚悟がある人だけにおすすめしておきます。

【ボクらを見る目】内容(ネタバレ)

ここから先はネタバレを含みます。

理不尽すぎた事情聴取

強姦事件に関わりがあると疑われた少年5人は連行され1人ずつ事情聴取を受けるんですけど、ここからもうおかしいですよね。

コリー以外は15歳以下で事情聴取を受けるには保護者同伴でないと行けないはずなのに刑事たちはそれを無視。少年たちは親の同伴なしで何時間も尋問される。食事、睡眠も一切与えられず。

疑われた少年たちは事件について全否定するも警察側は全く聞く耳を持たず。そして最初から5人の少年たちに罪を着せるかのように話を勧めていきます。

最悪なのが全く事件と関わりのない5人にわざと嘘をつかせ、加害者に仕立て上げたこと。刑事たちは少年たちを長時間、尋問し暴力や罵倒で恐怖を与えつけ精神的にも体力的にも追い詰める。親にも頼れない…限界まで追い詰められた少年たちは嘘を付くしかなくなります。

警察たちの一刻も早く犯人を割り出し決着をつけようという意図のせいで少年たちの人生がめちゃくちゃに。

逮捕された少年たちは全員黒人。刑事たちの酷すぎる対応は明らかに人種差別でした。何度、腹わた煮え繰り返えったことか、、、

これが実話だということがとても悲しく残念。

 

正義を果たす気がない検事

少年たちの不当な扱い。決定的な証拠がない上に矛盾だらけの自白。おかしな点だらけなのにもかかわらず検事のリンダは少年たちを疑うことをやめません。

さらに調査も雑に行い、自身の適当な推理を押し付けていきます。

被害者の物証から少年たちのDNAは一致しなかった。そこでリンダは子宮頸管を使うといい出すも少年たちの証拠につながるものは一切出てこず。

ここまで追い詰めて後に引けなくなったリンダは少年たちの未来よりも自分の事を第一に考えてしまうのです。

自分のためなら他人の人生なんてお構いなし、、、人として最悪なのはもちろん検事失格でしょ。

 

裁判で最後まで戦う

逮捕された少年たちは裁判を行うことに。事件と何一つ関わりのない少年たちからしてみればわけがわかりませんよね…

刑事から受けた不当な扱い、強制自白させられたこと、決定的な証拠がない点、などを挙げ弁護士が奮闘し一時は少年側有利な状況になります。

追い詰められていた検察側は弁護士にある取引を持ちかけます。罪を認めさせるかわりに刑期を大幅短縮させるという内容。つまり罪を認めたら刑務所行きだが最後まで戦い負けた場合に比べ刑期は大幅短縮。そこで鍵を握るのがテープ。録音で強要が明白ならかなり有利になるが、明白にならなかった場合はぼぼ負けと言っても過言ではない。

検察側も取引を持ちかける時点でおかしい。いくら引き下がれない状況になったとはいえ少年たちは無罪かもしれない。もし彼らの言っていることが本当だとしたらとんでもないことをしていることになる。なんてことは思わなかったんでしょうか。レデラー検視官は生き残るための駆け引きと言ってましたけど結局自分第一。全く人の人生をなんだと思っているんですかね。呆れます。

整理すると、被告人側の武器は決定的証拠、指紋や血痕などが出ていない。検察側の武器は自白の記述及び記録。結果どっちに転ぶのかわからない。

そんな状況にもかかわらず少年たちは、やってないのに認めるなんておかしいと真実を貫き通す。このまま戦いは続行。

犯行現場の違いも明確になり優位になっていく少年たち。

しかし自白のテープが流れると状況は一変。強要は明白にならず判決は有罪に。16歳だったコリーは4人とは別に大人として裁かれます。

この時の少年たちの気持ちを思うとなんとも言えません…

 

本当の苦しみは裁判の後

有罪になった少年5人はそれぞれ刑務所に連れて行かれます。無実の少年たちがやってもいないことで世間から犯罪者扱いに…

トランプはNY市4紙に全面広告を載せます。”死刑復活”と。それを知った少年の親たちは息子を抱きしめ涙します。

レイ、トロン、ユセフ、ケヴィンは鑑別所。刑期を終え出所した時4人は大人になっていました。

レイの父は再婚しており相手はエレナ。このエレナがレイに対して意地悪なんですよね〜。自分が作ったご飯は食べさせないとか、自由に家のものを触らしてもらえないとか、さらににひどいのが強姦魔呼ばわりしたこと。とても家族に取る態度とは思えませんでした。これまで散々な思いをしてきたレイには帰る場所が1つしかないというのにひどい話ですよね。

ユセフは職探しに苦労していました。強姦したことになっているので免許が取れなかったりと過酷な現実と向き合うことに。

トロンは父親が病気で亡くなってしまいます。母元からいなくなっていたことに起こっていたようですが最後はやはり悲しそうでした。少年の頃、父と野球の話をしていたシーンが流れましたけど切ない…

幸いなことに女性と付き合うもやはり世間の目が気になっていました。なのでデートで限られた場所にしかいかないユセフは彼女から不満をぶちまけられます。

ケヴィンは姉のアンジーと再開して嬉しそうでした。しかし他の3人と同様、世間の目を気にして生きなければなりません。

さらに4人には90日毎に裁判所で受付をしないといけない決まりがありました。ミーガン法なので一生、裁判所に通わないといけません。怠れば再収監されます。ミーガン法とは、性犯罪者情報公開法の俗称。

ほかにも、午後7時から午前9時まで外出禁止。3級性犯罪者は一生、家族以外の子供に接近できない。など様々な制約がつきまといました。

刑務所からでた後も苦しむことになります。少年時代の時間はもちろん帰ってきませんし、出所出来たかと思えば今度は制約だらけ。彼らをちゃんと調べもせず有罪の道に引きずり込んだ人たちは同責任を取るつもりなんでしょうね。

 

コリーの悲惨な現実と5人のラスト

16歳のコリーは他の4人と違って大人として裁かれることになります。そして刑務所で誰よりも悲惨な思いをするのです。

刑務所に入ることになったコリーは大人の犯罪者たちに圧倒されます。とても16歳のあどけない少年が入るようなところではありませんでした。

強姦として世間を騒がせたコリーの名は刑務所内でも知れ渡っていました。そのせいでコリーは囚人たちから集団リンチされます。殴られ蹴られ、看守たちからも見て見ぬふりをされ…見るに堪えない光景でした…

いじめから逃れようとコリーは何度も違う刑務所に移動しますがそのたびに集団リンチにあい苦しめられます。さらに兄のノーマンが殺され身も心もボロボロ。かける言葉が見つかりません…

コリーには出所するチャンスもありました。仮釈放聴聞会です。罪を認めたら出所できたかもしれないのにコリーは一度たりとも罪を認めることはありませんでした。やがて何度やっても同じと思ったのか仮釈放聴聞会には出席しなくなり、刑務所で暮らす方を選んだのです。

コリー以外の4人も同じく一切罪を認めようとはせず。最後まで真実を貫き通した彼らにはほんとうに心打たれました。

そして奇跡は起きます。突然マタイアス・レイエスという囚人がジョーカー事件で自分が強姦した事を認めます。以前にコリーと喧嘩した囚人で、無実の罪でコリーが入れられていることを知り、自ら名乗り出たのです。

レイエスのDNAと照合したら全ての物証に彼のDNAが残っていました。相変わらずリンダは認めようとはしません。ほんとクソ野郎ですよね。

そして5人の無実は証明され損害賠償が認められます…本当に良かった…

2014年連邦裁判官が5人に4500万ドルの賠償を決定。ニューヨーク史上最高の賠償となりました。ちなみに4500万ドルは日本円で48億。人生において最も価値のある時間というものを奪ったわけで、もう戻らないんですからこれぐらいもらって当然。

その後5人は新たな道を歩み始めました。全員生きていて人生を楽しんでいます!

 

被害者はどうなった?

事件の被害者であるパトリシア・マイリさんについて調べました。

当時の彼女は瀕死の状態で生きているのが奇跡の状態。今後動けるようになることはないだろうまで言われていました。

どれだけひどかったかと言うと

事件で彼女は脳に負傷し、失明寸前で、発見された時には身体中の血液をほとんど失っていたという。事件後は12日間も意識不明で、その後5週間は精神錯乱の状態だった。記憶は、事件当日の夕方5時に友人宅に夕食に招かれたところで途切れており、事件後しばらく身体障害と言語障害に悩み、辛く苦しいリハビリ治療を受ける事になる。

相当なものですね…

彼女は、なんとか裁判に出席しますが、事件の記憶はなくなっており、歩行が不自由になっていて、臭覚を失っており、非常に残念な状態。それからというものマスコミの前には一切登場していませんでした。

そして事件から14年目にして初めて本名を明らかにします。理由は「アイ・アム・ア セントラルパーク・ジョガー」という本を出版したため。

この本に読者が知りたい全てが載っています。

気になる今のパトリシアさんは自分と同じことで悩む人に向けてスピーチしたり、暴力介入プログラムにおける性的暴力および脳損傷の犠牲者と協力したりと、新たなキャリアをスタートさせています!

 

【ボクらを見る目】感想まとめ

凄いストーリーだった、、、実話なのがさらにいい。哀しみや、憎しみをより一層感じることができました。

4話構成なのに完成度が異常に高く何度も言うようですが海外のサイトでも評価はかなり良いです。各エピソード1時間以上ありましたけどそれを感じさせないリアル感が素晴らしい。

刑事が少年たちにとった態度が何度振り返ってみても酷すぎる。これが人種差別なんだと改めて酷さを実感しました。

事件の細かい部分まで捜査しようとせずに少年たちを犯人と決めつけた検事もかなり酷い。もう犯人は決まってるんだからとっとと終わらせようオーラが凄かったですもん。

裁判に負け刑務所に入ることになり、出所した時が皆大人なんて…悲しすぎる。刑事から検事から、疑った全ての奴らマジでどうにかならないですかね。ドラマ中かなりムカついた。

刑務所での扱いで印象的だったのはやっぱりコリー。されてきたこと全てトラウマレベルのことばかりなのに良く諦めずに生きたなぁと。感心しかありません。

最後は皆、多額の賠償金を受け取ることになったのでホッとしました。被害者のパトリシアさんも助かり、今は元気にやっていて、凄く嬉しい。

最初から途中までは地獄でしたけど、最後に希望が見られ満足しています。そして今後このような事件がおきませんように。

-海外ドラマ

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